Bingで使える生成AIとして人気のCopilot。
しかし、特徴や使い方がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではCopilotの使い方やChatGPTとの違い、特徴や使う上でのコツなどについて解説していきます!
Copilotとは?
まずはCopilotの概要から解説します。
CopilotはMicrosoftが提供している生成AIサービスです。
読み方は「コパイロット」と読みます。
MicrosoftはBingというGoogleのような検索エンジンサービスを提供しており、CopilotはBing上で利用することができます。
利用料金は無料で、ウェブブラウジングなどにも利用できます。
ちなみにMicrosoftはChatGPTを運営するOpenAIと提携しており、CopilotにはOpenAIが開発する技術が組み込まれています。
そのため、テキスト生成のベースはChatGPTとなっています。
Copilotの特徴
続いてCopilotの特徴について解説します。
Copilotにはいくつかの特徴があるのですが、ここでは数ある特徴の中でも特に優れている3つについて解説していきます。
それが以下の3つです。
- リアルタイムな情報を答えてくれる
- 入力候補が表示される
- 画像生成ができる
1つずつ解説していきます。
1. リアルタイムな情報を答えてくれる
1つ目は「リアルタイムな情報を答えてくれる」という点です。
ChatGPTは基本的に学習した時点までの情報しか教えてくれません。
そのため、最近発売されたスマホについて聞いたり、新しく発表されたアプリの説明を聞いても正しく答えてくれません。
しかし、Copilotは検索エンジンについているAIということもあり、リアルタイムの情報を検索して教えてくれます。
例えばスマホの例では、先日Googleのスマホである「Pixel9」というスマホが発表されました。
このPixel9についてChatGPTに聞いても「まだ発表されていません」のような回答が返ってきます。
しかし、Copilotに聞くと正確なスペックを返してくれます。
これはCopilotがリアルタイムの情報を検索して答えてくれているからです。
このように、リアルタイムの情報を知りたい場合にCopilotが優れています。
なお、ChatGPTでも「昨日発表された(機種名)について教えて」というように、最近発表されたことをつけるとリアルタイムの情報を検索してまとめてくれます。
しかし、ChatGPTでは単純に機種名だけを聞いても正しい答えは返ってこない一方で、Copilotであれば機種名だけでもリアルタイム情報を検索してまとめてくれます。
いちいち「昨日発表された」などとつけなくて良い点はCopilotの方が優れているといえます。
ちなみにGoogleが提供する「Gemini」というテキスト生成AIでも同様にリアルタイムの検索ができます。
Geminiについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事Google Geminiは何がスゴイ?その特徴と活用方法などを解説
2. 入力候補が表示される
2つ目は「入力候補が表示される」という点です。
Copilotでは入力しているとその後に続く文章を予測して表示してくれます。
これはGoogleなどの検索エンジンでいう「検索候補」のような機能です。
例えば入力欄に「明日の」まで入力すると「天気」が候補として表示されます。
あとはTabキーを押すだけで「天気」が反映されます。
さらに、その後に続く文章も予測してくれます。
Copilot側がどんどん予測を出してくれるため、私たち利用者はTabキーを押していくだけで文章が出来上がっていきます。
文章が完成したらEnterキーを押すだけで質問ができます。
同じくテキスト生成AIであるChatGPTやClaude、Geminiなどはこのような予測機能はありません。
正直なところ、そこまで大きな機能ではないですが、Googleなどの検索エンジンの検索候補に慣れている方には便利な機能かと思います。
3. 画像生成ができる
3つ目は「画像生成ができる」という点です。
Copilotはチャット上で「〇〇 画像」のように入力することで画像を4枚生成してくれます。
ChatGPTでも画像を生成してくれますが、1度に生成してくれるのは1枚だけなので、複数枚生成してくれるCopilotの方が優れているといえます。
著作権上の理由からここでは画像を掲載しないでおきますが、非常にクオリティの高い画像が生成されます。
ちなみにCopilotではChatGPT開発元のOpenAIが開発しているDALL・E3という画像生成AIが搭載されており、このモデルを使って画像が生成されます。
なお、画像生成はMicrosoftアカウントでログインしないと利用できません。
Microsoftアカウントを持っていない場合は作成する必要があるため、注意が必要です。
CopilotとChatGPTとの違い
続いてCopilotとChatGPTの違いについて解説します。
先ほども書いたようにCopilotにはChatGPTの技術が使われています。
ではCopilotとChatGPTの違いは何なのでしょうか。
CopilotとChatGPTの違いを表でまとめると以下のようになります。
(ここではそれぞれ無料版で比較しています。)
項目 | GPT-4o | Copilot |
---|---|---|
開発元 | OpenAI | Microsoft |
モデル | GPT-4o・GPT-4o mini | GPT-4 Turbo |
画像生成 | 可能 | 可能 |
画像認識 | 可能 | 可能 |
ネット検索 | 一部可能 | 可能 |
GPTs | 可能 | 不可 |
一番の違いはモデルとGPTsです。
モデルに関してはChatGPTではGPT-4oとGPT-4o miniですが、CopilotにはGPT-4 Turboが搭載されています。
モデル性能の違いについてはいろいろな情報がありますが、GPT-4 Turboが2023年11月発表、GPT-4oが2024年5月発表、GPT-4o miniが2024年7月発表という点を考えるとCopilotよりもChatGPTの方が性能が高いと考えられます。
なお、GPTのモデルの違いは一般的な利用であれば誤差の範囲となってきており、どれを使っても基本的には性能に大きな違いはありません。
もう1つの違いはGPTsです。
GPTsはChatGPTに追加できる機能のようなものです。
例えばYouTubeの動画を要約してくれたり、パワーポイントの資料を作ってくれたりといった機能を提供してくれます。
記事執筆時点ではGPTsはChatGPTでのみ搭載されている機能です。
そのため、CopilotではGPTsを利用できません。
「単純にテキスト生成AIを使えればいい」ということであればどちらでも違いはありませんが、GPTsが必須なのであればChatGPT一択ということになります。
ちなみにGPTsについては以下の記事でまとめています。
関連記事【2024年8月最新】ChatGPTのGPTsとは?概要や使い方を解説!
関連記事仕事効率化に最適なGPTs10選。今日から大活躍間違いなし。
Copilotの使い方
続いてCopilotの使い方について解説します。
まずはCopilotの公式サイトを開きます。
ログインしなくても利用できますが、チャット履歴を残したり、画像生成をしたい場合は左上の「ログイン」ボタンを押してMicrosoftアカウントでログインします。
持っていない場合は「ログイン」ボタンを押した先でアカウントを作成することができます。
質問する方法について
次に質問する方法です。
質問する場合は画面下にある「なんでも聞いてください...」となっている欄に入力して質問します。
改行する場合はShift+Enterキーで改行できます。
入力ができたらエンターキーを押すか、右に表示されている青い紙飛行機のボタン(送信ボタン)を押します。
すると回答が生成されます。
ちなみにCopilotでは画像を添付したり、音声入力で質問することもできます。
画像を添付する場合は入力欄の左下にある写真マークをクリックして写真を添付します。
音声入力する場合は写真マークの左にあるマイクボタンをクリックして音声入力をします。
トピックとチャット履歴について
CopilotではChatGPT同様に質問内容によってチャットルームを分けることができます。
新しくチャットを始める場合は質問入力欄の左にある「新しいトピック」というボタンをクリックします。
すると新しいチャットが始まります。
チャットの履歴はログインしている場合は右側に一覧で表示されます。
ChatGPTでは日付までは表示されませんが、Copilotでは表示されるため、よりわかりやすくなっています。
以上がCopilotのざっくりとした使い方です。
Copilotの1問1答
Copilotは無料ですか?
基本的には無料で利用できます。
なお、有料版のCopilot Proに登録することでより便利に利用できます。
CopilotとChatGPTの違いはなんですか?
リアルタイム検索とGPTsです。
Copilotではリアルタイム検索に優れていますが、ChatGPTでは少しコツが必要です。
また、GPTsはChatGPTでは利用できますが、Copilotでは利用できません。
Copilotのアプリはありますか?
iPhone版、Android版のどちらもあります。
まとめ
今回はCopilotの特徴やChatGPTとの違い、Copilotの使い方などについて解説しました。
CopilotとChatGPTにはどちらも良いところ、悪いところがあります。
ぜひ自分の用途に合わせて使い分けてみてください!
参考リンク
- Microsoft Copilot説明ページ
- Copilotチャットページ
- Copilotアプリダウンロードページ