テキスト生成AIとして人気のChatGPT。
そんなChatGPTは2024年4月からログインが不要になりました。
しかし、実はログインした方が便利ということはご存知でしたでしょうか。
今回はChatGPTをログインせずに使う方法や、ログインしない場合のメリット・デメリットについて解説します。
ちなみにログインしないメリットは3つ、デメリットは7つもあります。
ログインせずに使う場合は必見です。
ChatGPTをログインなしで使う方法
まずはChatGPTをログインせずに使う方法について解説します。
ただし、スマホの場合は少しコツが必要です。
パソコンの場合
ChatGPTをパソコンでログインせずに使う方法は非常にかんたんです。
まずはChatGPTの公式サイトをブラウザで開きます。
すると既に画面下にプロンプト(指示内容)を入力する欄が表示されています。
あとはここからプロンプトを入力するだけです。
スマホの場合
続いてスマホでChatGPTをログインせずに使う方法について解説します。
スマホの場合、ChatGPTのアプリをインストールして使うのが一般的です。
しかし、アプリ版では必ずログインする必要があります。
つまり、アプリ版ではログインせずに使うことはできません。
その代わり、ブラウザからであればログインしなくても使えます。
方法はパソコンの場合と同様なので非常に簡単です。
まずSafariやGoogle Chromeなど普段使っているブラウザでChatGPTの公式サイトを開きます。
すると画面下にプロンプト(指示内容)を入れる欄が表示されます。
あとはここからプロンプトを入力して送信するだけです。
後ほどデメリットの項目でも解説しますが、スマホでログインせずに使う場合はアプリではなくブラウザから使うことになります。
非常に面倒ですので、個人的にはアカウントを作ってアプリで使うことをおすすめします。
ChatGPTをログインなしで使う場合のメリット
続いてChatGPTをログインなしで使う場合のメリットについて解説します。
ChatGPTをログインなしで使う場合のメリットは主に以下の3つです。
- 手軽に使える
- プライバシーが守られる
- アプリをインストールする必要がない
1つずつ解説していきます。
1. 手軽に使える
1つ目は「手軽に使える」という点です。
この点は説明するまでもないと思います。
ChatGPTは本来、メールアドレスなどを使ってアカウント登録を行わないと使えません。
しかし、ログインなしで使えばアカウントを作る必要がないため、いちいちメールアドレスを入力するなど面倒な作業がいりません。
そのため、手軽に使えるという点はアカウントなしで使う上でのメリットといえます。
一方で後ほど解説しますが、アカウントなしの場合はアカウントありの場合と比べると圧倒的にデメリットが多すぎます。
アカウントなしの場合のデメリットの項目も確認したうえで考えてみましょう。
2. プライバシーが守られる
2つ目は「プライバシーが守られる」という点です。
アカウント登録時にはメールアドレスやパスワードなどの情報が必要になります。
メールアドレスやパスワードも個人情報であることに変わりはないため、プライバシーを守るという点ではアカウントがない方が安全と言えます。
しかし、ChatGPTを運営するOpenAIはセキュリティなどに力を入れており、個人情報は安全に守られています。
企業の規模的にはGoogleやAmazonほどではないものの、世界で知らない人はいないと言っても過言では無いほど大きな企業に成長しています。
そのため、メールアドレスやパスワードを入力しても個人情報漏えいなどのリスクは少ないと思われます。
「どうしてもメールアドレスやパスワードが流出するのが怖い」という場合は使っていないメールアドレスやパスワードで登録すると良いでしょう。
ちなみにChatGPTに登録してもメールが頻繁に来ることはありません。
筆者は2023年からChatGPTを登録して使っていますが、最初に登録したとき以外は恐らくメールは来ていません。
「宣伝のメールが来て鬱陶しそうだから」という理由で登録していないのであれば、その心配はいりません。
3. アプリをインストールする必要がない
3つ目は「アプリをインストールする必要がない」という点です。
これはスマホのみのメリットです。
例えば出先でChatGPTを使いたい場合で、アプリをインストールしていなかったとします。
その時にいちいちアプリをインストールするのが面倒でも、ブラウザからであればログイン不要で使えるため、便利といえます。
しかし、最初の数回はいいかもしれませんが、毎回ブラウザでChatGPTを使うのは非常に面倒です。
個人的にはアプリを入れたほうが便利に使えるかと思います。
ChatGPTをログインなしで使う場合のデメリット
続いてChatGPTをログインなしで使う場合のデメリットについて解説します。
ChatGPTをログインなしで使う場合には以下のような7つのデメリットがあります。
- 履歴の保存ができない
- リアルタイム情報にアクセスできない
- アプリが使えない
- GPTsを使えない
- 音声の会話ができない
- 画像やファイルを添付できない
- 性能の低いモデルしか使えない
こちらも1つずつ解説していきます。
1. 履歴の保存ができない
1つ目は「履歴の保存ができない」という点です。
これは比較的大きなデメリットかと思います。
ログインしている場合、過去にチャットした内容が記録として残ります。
そのため、以前に会話した内容を元に、後日追加で質問するようなことができます。
しかし、ログインしなければ過去のチャットの記録は消えてしまいます。
また、ChatGPTでは複数のトークルームを作ることができます。
ChatGPTでは複数のトピックに分けてトークルームを作ることができます。
1トークルーム=1トピックと分けることで、ChatGPTが適切な回答を行えるようになります。
しかし、ChatGPTにログインしていない状態ではトークルームを作成できません。
1つのトークルームでいくつものトピックについて質問することはできますが、回答内容が曖昧になってしまう可能性もあります。
そのため、ログインして履歴を有効活用して使う方がより便利に利用できます。
2. リアルタイム情報にアクセスできない
2つ目は「リアルタイム情報にアクセスできない」という点です。
ChatGPTでは「今日の大阪の天気は?」や「昨日の国内のニュースをまとめて」のように質問すればリアルタイムの情報を検索して教えてくれます。
しかし、ログインなしの状態では答えてくれません。
試しにログインした状態で「今日の大阪の天気は?」と聞いてみます。
すると正確さはさておき、今日の天気について検索した内容を回答してくれます。
一方でログインしない状態では検索してくれません。
このように、ログインするのとしないのとではリアルタイムの質問に関する回答内容に差が生じます。
3. アプリが使えない
3つ目は「アプリが使えない」という点です。
先ほども書いたようにスマホでChatGPTを使う場合、アプリを使うのが一般的です。
しかし、アプリはログインしなければ使えません。
スマホでChatGPTをログインなしで使おうとするとWebブラウザから使う必要があるのです。
正直なところアプリ版とWebブラウザ版でそこまで大きな差はありません。
しかし、Web版であれば、使うたびにブラウザを開いて、ChatGPTを検索して、ページを開いて...とすることになります。
一方でアプリ版ならアプリを開けば一瞬でChatGPTが使えます。
初回の登録さえ面倒ですが、一度登録してしまえばアプリが使えます。
長くChatGPTを使うのであれば、この点でもログインした方が良いと言えます。
4. GPTsを使えない
4つ目は「GPTsを使えない」という点です。
GPTsとはChatGPTに追加できるアプリのような機能です。
関連記事【2024年8月最新】ChatGPTのGPTsとは?概要や使い方を解説!
アカウントの登録さえしていれば無料でもパソコン(Web)・スマホアプリともに利用できます。
GPTsを使うことでより便利にChatGPTを使えるのですが、ログインしない状態ではGPTsを使うことができません。
GPTsには便利な機能がたくさんあるので、ぜひ合わせて使ったほうがいいのですが、ログインしないがために使えないのは非常にもったいないです。
この点からもログインしたほうが良いことがわかります。
5. 音声の会話ができない
5つ目は「音声の会話ができない」という点です。
これはスマホアプリ版のみのデメリットとなります。
ChatGPTのアプリ版にはAIと通話をするような感覚で喋って会話ができる機能があります。
この機能を使うことにより、雑談をしたり、英会話の勉強をしたりすることができます。
しかし、アプリにログインしなければ使うことはできません。
文字のチャットのみであれば問題ないですが、より活用したいという場合にはやはりログインが必要です。
6. 画像やファイルを添付できない
6つ目は「画像やファイルを添付できない」という点です。
ChatGPTには画像やファイルを添付して、文章とともに質問できる機能があります。
この機能を活用することで、名前がわからない動物の名前を教えてもらったり、手書きのファイルの文字起こしをAIにしてもらうことができます。
しかし、こちらの機能もログインしないと使えません。
7. 性能の低いモデルしか使えない
7つ目は「性能の低いモデルしか使えない」という点です。
ChatGPTでは無料の場合、GPT-4oとGPT-4o miniという2種類が使えます。
このうち、GPT-4oはGPT-4o miniと比べると性能が高いです。
しかし、ログインしない状態では性能の低いGPT-4o miniしか使うことができません。
GPT-3.5など、1年ほど前のモデルよりは性能が高いため、GPT-4o miniでも十分な回答は得られます。
しかし、どうせ使うなら高い性能のGPT-4oの方が良いかと思います。
ChatGPTのログインなしとログインありの比較表
最後にChatGPTのログインなしとログインありの比較表を紹介しておきます。
項目 | ログインなし | ログインあり |
---|---|---|
手軽さ | ◯ | × |
アプリの可否 | × | ◯ |
履歴の保存 | × | ◯ |
リアルタイム情報 | × | ◯ |
GPTs | × | ◯ |
音声の会話 | × | ◯(アプリ版のみ) |
画像やファイルの添付 | × | ◯ |
モデルの性能 | ありと比較して低い | なしと比較して高い |
手軽さ以外はすべてがログインありの方が優れています。
ChatGPTのアカウント登録はかんたん(しかも初回だけ)
最後にChatGPTのアカウント登録の方法について解説します。
アカウント登録は初回だけなので、1回登録すればそのまま使い続けることができます。
最初だけは面倒かもしれませんが、数分で終わるので時間があるときにでもやってみましょう。
ChatGPTにアカウント登録はGoogleなどのアカウントと連携させることでかんたんに登録することもできます。
ChatGPTの公式サイトの場合は右上の「ログイン」または「サインアップ」をクリックします。
次にメールアドレスを入力するか、Googleなどのアカウントでログインする場合は下のボタンから登録を進めます。
Googleなどのアカウントで登録する場合は画面通りに進めていけば完了します。
メールアドレスで登録する場合はパスワードを入力し、次に進みます。
すると登録したメールアドレスに認証メールが届くため、メール内のリンクをクリックすれば完了です。
あとはChatGPTを自由に使うことができます。
ちなみに作成したアカウントは1アカウントだけでWeb版、アプリ版ともに使えます。
複数アカウント作成することも可能ですが、チャット内容が複数のアカウントにバラけてしまうため、1アカウントにまとめることをおすすめします。
ChatGPTのログインなしに関する1問1答
ChatGPTはログインなしでも使えますか?
使えます。
ただし、多くの機能が制限されます。
ChatGPTの登録は無料ですか?
基本的には利用も無料です。
ただし、有料プラン(ChatGPT Plus)に入ることでより高性能な機能を利用できます。
ChatGPTをログインなしで使うのは不便ですか?
アプリが使えなかったり、多くの機能が制限されるなど、非常に不便です。
アカウントの作成は初回の1回きりなので思い切って作ってしまいましょう。
まとめ:ChatGPTはログインした方が圧倒的に便利
今回はChatGPTをログインなしで使う方法について解説しました。
ChatGPTはログインなしでも使えますが、非常に不便です。
アカウントを作ったり、ログインしたりするのは面倒かもしれませんが、1回きりのことなのでログインして使うことをおすすめします。
参考リンク
- ChatGPT公式サイト
- ChatGPTダウンロードリンク