ChatGPTは非常に速い速度で様々な機能が追加されています。
その中でも普段通りChatGPTを使っていていきなり「メモリを更新しました」というメッセージが表示され、驚いた方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ChatGPTを使っていて表示される「メモリを更新しました」というメッセージの理由や何のメモリが更新されているのかについて解説していきます。
ChatGPTとは
まずはChatGPTについてかんたんに解説します。
ChatGPTはOpenAIが開発しているテキスト型AIサービスです。
最近ではAIと会話できる機能が登場するなど、進化のスピードが速く、他社のAIサービスと比べて頭1つ抜けているサービスとなっています。
ChatGPTの「メモリを更新しました」の意味
では、ChatGPTを使っていて表示される「メモリを更新しました」の意味について解説します。
結論からいうとChatGPTに標準搭載されているメモリ機能において、会話の内容が記録された際に表示されるメッセージとなっています。
そもそもChatGPTのメモリ機能とは
まずはそもそもChatGPTのメモリ機能とは何なのかについて解説しておく必要があります。
ChatGPTのメモリ機能とは一言で言うとあなたに関する情報が蓄積される機能です。
専門的なワードでいうとChatGPTをパーソナライズ化させるための機能です。
ChatGPTを始めとするテキスト型AIは、普遍的な質問であれば、違う人が質問しても内容的には同じ返答が返ってきます。
しかし、その人その人にあった回答が必要な場合があります。
例えば単純に「休日に友だちと遊ぶときにおすすめのスポットを教えてください」と聞いたとします。
この場合、あなたがどこに住んでいるのかわからないため、ChatGPTは正確な回答ができません。
そのため、本来であれば「私は大阪に住んでいます。休日に友だちと遊ぶときにおすすめのスポットを教えてください」のように、前提条件としてどこに住んでいるのかを毎回教える必要があります。
しかし、このような前提条件を毎回書くのは非常に面倒です。
そこで登場したのがメモリ機能です。
メモリ機能は普段のチャットの内容から、特に重要だと判断した内容を記憶しておいてくれます。
例えば「私は大阪に住んでいます」という文章を含むチャットのやりとりをしていれば、このときにあなたが大阪に住んでいることがメモリで記録されます。
その後、「休日に友だちと遊ぶときにおすすめのスポットを教えてください」と質問すれば、前提条件である「大阪に住んでいる」という情報を伝えなくても自動的に大阪府内の遊びに最適なスポットを紹介してくれるようになります。
このように、毎回前提条件を書かなくてもその人にあった回答を出してくれるのがメモリ機能なんです。
メモリ機能に関して、詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事ChatGPTのメモリ機能とは?使い方や上限、クリア方法などを解説
改めてChatGPTの「メモリを更新しました」の意味を解説
ここまででもうお分かりかもしれませんが、改めてChatGPTの「メモリを更新しました」の意味について解説します。
メモリ機能は日常のチャットの内容から、住所や年齢といったその人特有の情報を記録してくれる機能でした。
つまり、ChatGPTを使っていて「メモリを更新しました」と表示されるのはその人に関する情報を新しく記録したことを表しています。
登録されているメモリ情報を確認する方法
では、自分の情報に関して、どんな情報が記録されているのか知りたい方も多いかと思います。
そこで、ChatGPTに登録されているメモリ情報を確認する方法について解説します。
確認方法は非常に簡単です。
パソコンの場合は以下の手順で確認ができます。
右上のアイコン→「設定」→「パーソナライズ」→「メモリ」内の「管理する」
スマホの場合は以下の手順で確認できます。
左上のメニューアイコン→一番下に表示される自分の名前→「パーソナライズ」→「メモリの管理」
記録されているメモリ情報は1つずつ削除することができます。
パソコンの場合はメモリ一覧の右に表示されているゴミ箱アイコンをタップします。
スマホアプリの場合は削除したい項目を右から左にスワイプするとゴミ箱アイコンが表示されます。
これをタップすれば削除されます。
ChatGPTのメモリを更新させない方法
ChatGPTのメモリ機能は非常に便利ですが、記録されたくないこともあるかと思います。
そこで、ここではメモリを記録させない方法について解説します。
記録されない方法に関しては以下の2つがあります。
- メモリ機能をオフにする
- 一時チャットを利用する
普段からメモリに記録されてほしくない場合は1つ目の「メモリ機能をオフにする」方法がおすすめです。
一方で、一時的に今だけ記録されたくない場合は「一時チャットを利用する」方法がおすすめです。
それぞれ分けて解説します。
1. メモリ機能をオフにする
継続的にメモリに記録されたくない場合はメモリ機能をオフにしましょう。
こちらも設定方法は簡単です。
先ほどと同様にメモリ関連の設定画面を開きます。
パソコン:右上のアイコン→「設定」→「パーソナライズ」
スマホアプリ:左上のメニューアイコン→一番下に表示される自分の名前→「パーソナライズ」
すると、「メモリ」と表示されている右側にスイッチボタンがあります。
デフォルトでは有効になっているため、これを無効にすればメモリに記録されることはなくなります。
なお、メモリ機能をオフにすると記録されませんが、それに加えて今後質問した際にこれまで学習した内容が回答内容に反映されなくなります。
そのため、これまでメモリに学習してもらった内容を元に回答を生成してもらいたい場合はメモリ機能を有効にするようにしましょう。
2. 一時チャットを利用する
一時的にメモリに学習してもらいたくない場合は「一時チャットを利用する」方法がおすすめです。
一時チャットに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事ChatGPTの一時チャットとは?いつ使う?メリットや注意点を解説
こちらも使い方は簡単です。
パソコンの場合はChatGPTを開いた画面で以下の方法で一時チャットを有効にできます。
チャット画面上部に表示されている「ChatGPT」という文字をクリック→「一時チャット」を有効
スマホアプリの場合は以下の手順で有効にできます。
適当な過去のチャットを開く→画面上部の「ChatGPT」をタップ→「一時チャット」をタップ
一時チャットの詳細な情報については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事ChatGPTの一時チャットとは?いつ使う?メリットや注意点を解説
ChatGPTの「メモリを更新しました」に関する1問1答
ChatGPTの「メモリを更新しました」とは何ですか?
ChatGPTのメモリ機能にあなたの情報が記録されたことを表しています。
ChatGPTのメモリ機能とは何ですか?
ChatGPTのメモリ機能はあなたの質問に回答する際に、あなたに適した回答になるように情報が蓄積される機能です。
ChatGPTのメモリ機能は無効にできますか?
できます。
メモリ機能自体をオフにする方法と、一時チャットを使って一時的にオフにする方法の2つがあります。
まとめ
今回はChatGPTで「メモリを更新しました」と表示される理由や、何のメモリを更新しているのか、などについて解説しました。
メモリ機能は非常に便利ですが、希に記録されたくないこともあるかと思います。
そのようなときは一時チャットを使うなどして、メモリ機能を有効に活用してみてください!
参考リンク
- ChatGPT公式サイト
- OpenAIのメモリ機能の解説ページ「Memory and new controls for ChatGPT」