生成AIの種類には何がある?具体的なサービスもまとめました
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大流行中の生成AIですが、○○生成AIというサービスが多く、どんな生成AIの種類があるのかわからない方も多いかと思います。


そこで、今回は実際に複数の種類の生成AIを活用している筆者が、生成AIの種類について解説と具体的なサービスをまとめました。

ぜひあなたの生成AIライフにお役立ていただけると幸いです!

生成AIの種類について

まずは今回紹介する生成AIの種類について紹介します。


この記事で紹介する生成AIの種類は以下の6つです。

  1. テキスト生成AI
  2. 画像生成AI
  3. 音楽生成AI
  4. 音声生成AI
  5. 動画生成AI
  6. コード生成AI

どれも日常生活から仕事での利用まで、幅広く使えるサービスを選定しました。

では1つずつ解説していきます!

テキスト生成AI

1つ目はテキスト生成AIです。


テキスト生成AIは生成AIの中でも代表例ともいえるAIでしょう。

説明するまでもないですが、テキスト生成AIを使うことで、文章の要約や、調べ物などをしてくれます。

また、最近では検索エンジンと連携し、プロンプト(指示内容)にあった内容をAIが自ら検索して、結果をまとめてくれるサービスもあります。


通常、要約や調べ物をするには多くの時間がかかりますが、テキスト生成AIを使うことで短時間で済ませることができます。

一方で、入力するプロンプトの内容によって回答の内容も大きく変わるため、プロンプトを入力する人の技術が問われる点が課題として挙げられます。


代表的なサービスとしてはChatGPTGeminiClaudeがあります。

どのサービスも無料で利用することが可能です。


各サービスについては以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事今さら聞けない、ChatGPTってなに?歴史やできること、注意点を解説!

関連記事Google Geminiは何がスゴイ?その特徴と活用方法などを解説

関連記事Claudeとは?ChatGPTとの違いや使い方、プランなどを徹底解説!

画像生成AI

2つ目は画像生成AIです。


画像生成AIはプロンプト内容にあった画像をAIが生成してくれるサービスです。

生成される画像の種類はモデルによって異なりますが、写真とイラストのどちらにも対応しています。

また、現実に忠実は非常にリアルな画像から、現実世界ではあり得ない奇想天外な画像まで、「AIだからこそ作れる画像」も多く生成できます。

画像生成AIは動画などで使用する素材の生成や、広告用のバナー画像など、様々な場面で活用されています。


画像を作る場合、通常であれば撮影や描画などに非常に多くのコストがかかります。

一方で画像生成AIを使うことで、短時間で高クオリティな画像を作れる点がメリットです。

また、現実ではあり得ない写真も作れるため、無限大の画像を作れる点もメリットといえるでしょう。


一方で生成される画像に不適切な要素が混ざってしまう点や、細かいところを見ると違和感があるといった点が課題として残されています。

また、他の生成AIと比べても著作権面での問題が多く出ている印象です。


代表的なサービスにはStableDiffusionやOpenAIが開発したDALL-Eなどがあります。

また、Adobe社が提供するAdobe Fireflyなどがあります。

基本的には有料ですが、Adobe Fireflyは一定数は無料で生成することができます。


Adobe Fireflyについては以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事商用利用可の画像生成AI、Adobe Fireflyを使ってみた!コツや実際の画像を解説!

音楽生成AI

3つ目は音楽生成AIです。


音楽生成AIは人工知能を使うことで、新しい音楽を作り出す技術です。

これまでは音楽は人間にしか作ることができませんでしたが、音楽を生成するAIまで登場しています。


利用用途としてはミュージシャンが曲を作る際に、生成AIが作り出した新しいメロディなどを参考にしたり、既存の曲をリミックスして新しい曲を作ったりといった用途に使われています。

最近ではYouTube上でも音楽生成AIが作った曲が多くアップロードされています。


メリットとしては短時間で多くの曲を作れたり、これまでになかった新しい発想の曲が作れるといった点があります。

一方でデメリットには生成される曲が似たようなものが多かったり、著作権の問題などが残されています。


代表的なサービスにはSOUNDRAWSunoAIVAなどがあります。

どのサービスも毎月数回までは無料で利用することができます。

音声生成AI

4つ目は音声生成AIです。


先ほど紹介したのは音楽生成AIでしたが、音声生成AIは人間の声のようなボイスを生成できるAIです。

少し前までは機械音声のような声が主流で、コンピュータ上での読み上げといえば人間らしくない少し不気味な音声でした。

中でもYouTubeでは「ゆっくり動画」と呼ばれる、機械音声を活用した動画が多く投稿されていました。


しかし、音声生成AIの発展により、現在では人の声と比べても全く違いがないくらい自然なボイスを生成できるようになりました。

YouTubeなどでもショート動画を中心に、音声生成AIの動画が投稿されています。


音声生成AIのメリットとしては自然な声で動画などを作れる点があります。

先ほど挙げたYouTubeの動画やニュース番組のアナウンサーなど、すでに多くの場面で音声生成AIに置き換わっています。

デメリットとしては不正確な発音や不自然な読み上げがある点です。


また、現時点では多くの音声生成AIで感情を込めて読むことができません。

しかし、今後数年以内には感情を込めた話し方のできる音声生成AIが出てくることでしょう。


音声生成AIの具体的なサービスとしてはAmazon Polly音読さんGoogle Text-to-Speechなどがあります。

中でも音読さんは日本のサービスで、無料で利用することができます。

動画生成AI

5つ目は動画生成AIです。


動画生成AIは画像生成AIの進化版のようなサービスです。

テキストから動画を作るサービスが主流ですが、画像から動画を作るサービスも登場しています。


動画生成AIの活用例としてはYouTubeなどへの動画投稿の際に使ったり、広告の映像として使ったりといった事例があります。

実際にアメリカではおもちゃ店のテレビCMを動画生成AIで作成し、公開されたことで話題になりました。


メリットとしては他の生成AIと同じようにコストをかけずに動画を作成できたり、これまでに無かった新しい動画を作れるという点が挙げられます。

また、タレントを起用して動画広告を作る場合、スキャンダルなどの理由で使えなくなる可能性もありますが、動画生成AIで作った人間が登場する動画であればスキャンダルの心配はありません。


デメリットとしては不適切な映像が作成されたり、著作権問題などがあります。

不適切なコンテンツが作成される点は画像などでも同じですが、現時点でAIが動画を作成できることが周知されていないため、フェイク画像よりもフェイク動画の方が信じられやすいという問題が起きています。

実際に2024年1月には動画生成AIによって作成された津波のフェイク動画が拡散される自体が起きています。


動画生成AIの具体的なサービスとしてはSoraSynthesiaなどがあります。

Soraは現在開発中のため、利用はできないようです。

Synthesiaは無料から利用できるということです。

コード生成AI

6つ目はコード生成AIです。

コードとはプログラミングコードのことを指します。


コード生成AIではパソコンのソフトやWebサイト、スマホのアプリケーションなどを作り出すことができる生成AIです。

これまではプログラミングというと専門的な知識を持った人しかできないという印象がありました。

しかし、コード生成AIが登場したことにより、誰でもプログラムを作ることができるようになりました。


筆者もプログラムを作ることがあるのですが、最近ではAIに大まかなプログラムを作ってもらうようになりました。

特に助かっているのがエラーを見つけてくれる点です。

プログラムを作っていてエラーが出ることは多々あるのですが、Googleなどでエラーメッセージについて検索しても具体的にプログラムの中のどの部分がエラーなのかわからないことがあります。


しかし、AIにプログラムのコードとエラーの内容を伝えれば瞬時にどの箇所でエラーが発生しているか教えてくれます。

さらにどのように変えればうまくいくかというところまで教えてくれます。

特にプログラムを作る中で一番大きな壁はエラーの解消といってもいいほど大変な作業のため、個人的には今ではプログラムを作るときにはAIが必須となっています。


メリットとしては先ほども書いたように誰でもアプリなどを作れる点です。

プログラムを作れる人が増えることにより、その分これまでに無かったアイデアが形となる可能性が高くなります。


デメリットとしてはまだプログラムが完全でないという点です。

コード生成AIは大まかなプログラムを作ることはできます。

しかし、複雑なプログラムを作ったり、様々な要素と組み合わせたりするとなるとエラーなどが発生することがあります。

これまでよりもプログラミングの敷居は下がってはいるものの、コード生成AIだけでアプリの作成などが完結する段階までは達していません。


コード生成AIの具体的なサービスとしてはGitHub CopilotColab AIなどがあります。

また、ChatGPTでもプログラムコードを生成することができます。

現時点ではGitHub Copilotは有料ですが、Colab AIやChatGPTは無料でも利用できます。

まとめ

今回は様々な生成AIについて、概要や具体的なサービスを紹介しました。

生成AIの進化はまだまだ進み、これからも様々な生成AIが登場するものと思われます。

生成AIは使わなければ脅威かもしれませんが、使いこなすと日常生活や仕事をより便利にしてくれるものになるでしょう。

ぜひあなたも気になったツールから使ってみてください!

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