ChatGPTのライバルとも言われるCalude。
しかし、ChatGPTと何が違うのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はClaudeとChatGPTの違いや使い方、プランについて徹底解説していきます!
ちなみにChatGPTについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事今さら聞けない、ChatGPTってなに?歴史やできること、注意点を解説!
Claudeとは?
Claudeはアメリカのスタートアップ企業「Anthropic(アンソロピック)」が運営するテキスト生成AIサービスです。
AnthropicはChatGPTを運営する「OpenAI」の元エンジニアによって設立されたことでも知られています。
ちなみにClaudeは「クロード」と読みます。
Claudeは生成AIサービスの代表例とも言えるChatGPTとほぼ同じかそれ以上の性能を持つサービスとなっており、まさにChatGPTの競合とも言えるサービスです。
Claudeの特徴を一言で表すと「日本語性能の高いテキスト生成AI」です。
後ほど解説しますが、ある調査によるとClaudeの日本語の精度はChatGPTを上回るという調査結果が出ています。
そのため、正確な日本語が要求される場面では、ChatGPTよりもClaudeの方が優れていると言えるでしょう。
ClaudeとChatGPTの違い(強み)
続いてClaudeとChatGPTの違いについて解説します。
まずはClaudeの方がChatGPTよりも優れている点です。
ClaudeとChatGPTの違いは主に以下の3点です。
- 生成速度
- 日本語の正確さ
- 長文にも対応
1つずつ詳しく解説していきます!
1. 生成速度
1つ目は生成速度です。
ClaudeはChatGPTと比べて生成速度が速いという点があります。
実際に日本の都道府県の数を箇条書きで書いてもらいました。
結果は以下のようになりました。
プロンプト:日本の都道府県を一覧で表示してください。説明は不要です。
- Claude (3.5 Sonent):約4.5秒
- ChatGPT(4-o):約11秒
質問内容によって異なる可能性はありますが、ChatGPTと比べるとClaudeの方が2倍程度速いことがわかります。
このように、処理速度で比較するとClaudeの方が優れていることがわかります。
2. 日本語の正確さ
次に日本語の正確さです。
ClaudeはChatGPTと比較してより自然な日本語で回答されるという点で優れています。
例えば上司や取引先からのメールに対して返信する文章を書いてもらう場合です。
ChatGPTでは不自然に元のメールの内容を取り込もうとする傾向にあります。
一方でClaudeは人間が書いたような自然な文章を生成します。
実際にChatGPTとClaudeを使ってみるとわかりますが、Claudeは人間らしい文章に仕上がっています。
もちろん、どちらを使っても一部修正が必要な点が出てくることはありますが、全体的にはClaudeの方が自然と言えます。
3. 長文にも対応
3つ目は長文です。
ChatGPTは長文を要約する際などに不自然な要約を行うことがあります。
また、長文を生成させる際にも、同じ単語を複数回繰り返す現象が起こることがあります。
一方でClaudeは長文を要約させても不自然な要約はされず、適切に要約されます。
ChatGPTのように同じフレーズを何度も繰り返すこともありません。
これは先ほども解説した日本語精度の高さも関係していると思われます。
このように、長文から要約させたり、長文を生成させる場合はChatGPTよりもClaudeの方が優れていると言えます。
ClaudeとChatGPTの違い(弱み)
続いてClaudeの方がChatGPTよりも劣っている点について解説します。
ClaudeはChatGPTよりも以下のような点で劣っています。
- 利用制限の厳しさ
- GPTs機能
- 情報量
こちらも1つずつ解説していきます!
1. 利用制限の厳しさ
1つ目は利用制限の厳しさです。
これは特に無料プランにおいて顕著です。
ChatGPTは無料プランの場合、一定数まではGPT-4oが利用でき、その後はGPT-3.5が利用できます。
GPT-3.5は4-oと比較すると精度は劣るものの、利用することはできます。
一方でClaudeは利用制限が適用されると、一定時間一切の機能が利用できなくなります。
この点はテキスト生成AIを利用するうえで特に大きな弱点と言えます。
2. GPTs機能
2つ目はGPTs機能です。
GPTs機能とはChatGPTの追加アプリのような機能です。
GPTsを利用することで、回答してほしい内容に対して特に正確な回答を得ることができます。
例えばプログラミングを行う際に、回答してほしいプログラミング言語に適したGPTsを利用することで、最適な回答を得ることができます。
一方でClaudeにはGPTsに類似する機能はありません。
通常の状態でも比較的精度は高いものの、プログラミングのように正確さが問われる場面ではGPTsを利用できるChatGPTの方が優れていることもあるでしょう。
ちなみにGPTsについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事【2024年8月最新】ChatGPTのGPTsとは?概要や使い方を解説!
3. 情報量
3つ目は情報量です。
生成AIに関する情報はネット上や書籍などでたくさんありますが、その中でもChatGPTの解説が大半を占めています。
Claudeの情報も0ではありませんが、生成AIの火付け役となったChatGPTの情報が非常に多いです。
そのため、これまで生成AIを使ったことがない人や、Claudeを1人で使いこなせそうにない場合はChatGPTの方が良いと言えるでしょう。
Claudeのモデル
Claudeでは以下の3つのモデルが用意されています。
- Claude 3 Opus:最強モデル
- Claude 3 Sonnet:バランスの取れたモデル
- Claude 3 Haiku:高速でコンパクト
Anthropicのモデルの概要ページを参考に作成
Claude 3 Opusが最も高性能なモデルです。
対してClaude 3 Haikuは正確さよりもスピードを重視したようなモデルとなっています。
なお、後述しますが、Claudeの無料プランでは記事執筆時点では「Claude 3 Sonnet」のみが利用可能となっています。
有料プランに登録することでOpusやHaikuも利用可能となります。
Claudeのプラン 無料で使える?
次にClaudeのプランについて解説します。
Claudeには大きく分けて以下の3つのプランがあります。
- 無料プラン
- 有料プラン(Pro):20ドル
- 有料プラン(Team):25ドル
料金は1ヶ月あたりの料金です。
Claudeに登録しただけの場合は無料プランとなります。
そのため、Claudeを無料で利用することもできます。
有料プランにはProプランとTeamプランがあります。
この2つの違いは個人向けプランと企業向けプランの違いです。
有料で利用する場合、個人の場合はProプラン、企業の場合はTeamプランがおすすめです。
なお、Teamプランは5名以上の登録が必要になります。
ちなみにChatGPTの有料プランはClaudeと同様に個人向けのPlusと企業向けのTeamがあります。
料金も同様にそれぞれ20ドルと25ドルのため、料金面では両者に違いはありません。
各プランの違いを表で解説
では具体的に各プランで何が違うのでしょうか。
Claudeのプランにはそれぞれ以下のような違いがあります。
機能 | 無料 | Pro | Team |
---|---|---|---|
料金(月) | 無料 | 20ドル | 25ドル |
利用制限 | あり | ほぼ無制限 | 無制限 |
応答速度 | 標準 | 高速 | 高速 |
ファイルアップロード | 制限あり | 可能 | 可能 |
API | なし | あり | あり |
チーム管理機能 | なし | なし | あり |
優先サポート | なし | あり | あり |
主に違う点が利用制限や応答速度です。
利用制限の点では無料プランの場合は利用制限がかかります。
一方でProであればほぼ無制限、Teamでは無制限で利用できます。
また、応答速度は無料プランを標準とすると、ProやTeamは高速です。
なお、無料プランでも処理速度はChatGPTと比較しても2倍程度速いため、それほど大きな問題はないかと思います。
ProとTeamで大きく異なるのはチーム管理機能です。
チーム管理機能とは社内のClaude利用者の料金を一括管理できたり、チャットの内容を社内で共有できるような機能です。
企業で利用する場合はTeamプランが優れていると言えます。
Claudeの1問1答
Claudeの読み方は?
「クロード」と読みます。
Claudeはどこの会社が運営している?
アメリカのスタートアップ企業「Anthropic(アンソロピック)」が運営しています。
まとめ
今回はテキスト生成AIのClaudeについて解説しました。
場面によってはChatGPTよりも優れていることも多いものの、GPTs機能などChatGPTの方が優れているところもあります。
どちらも無料で使うことができるため、両者をうまく使い分けていくと日常生活や仕事がより便利になるのではないでしょうか。
ぜひあなたも今日からClaudeを使ってみてください!