【注意】ChatGPTの偽サイト・偽アプリが続出。偽物の見分け方とは
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べるどら
     

ChatGPTがリリースされた当初からChatGPTを利用しています。
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今や使っていない人はいないほど人気のChatGPT。

しかし、「これから初めて使う」という方もいるのではないでしょうか。


そんなあなたに注意してほしいのが「偽サイト」や「偽アプリ」

現在ChatGPTの偽サイトや偽アプリが急増しており、Googleの検索結果やアプリストアの上位にも紛れ込んでいる状況です。

万が一偽サイトや偽アプリを使ってしまうと個人情報漏えいなどの大きな問題になる可能性もあります。

そこでこの記事ではChatGPTの偽サイトや偽アプリの概要や見分け方、偽サイトや偽アプリを使った場合のリスクなどについて解説します。


これからChatGPTを使う方は最後まで必見です!

関連記事ChatGPTは危険?AI資格を持つプロが安全に使う方法などについて解説

ChatGPTの偽サイト・偽アプリが急増

現在ChatGPTの偽サイトや偽アプリが急増しています。


海外のセキュリティ関連会社であるチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ社によると、2023年初めから取得されたChatGPT関連のドメイン(URL)のうち、25個に1個が悪意が疑われるドメインということです。

2024年の現在はChatGPTの注目度合いが落ちてきてはいるものの、依然として人気なことには変わりありません。

筆者がちょっと検索しただけでも多くの偽サイトや偽アプリを発見したため、これから使う方はもちろん、既に使っている方も注意する必要があります。


ChatGPTの偽サイトや偽アプリが急増している理由には海外のサービスであるからという点が関係していると筆者は考えています。

ChatGPTは本来、海外のサービスであり、少し前まではサイトやアプリの表記がすべて英語でした。

表記が英語の状態でも日本語で質問し、日本語で回答を得ることができていたのですが、英語でしか使えないと勘違いした人が「ChatGPT 日本語版」のように検索しました。

これにより「日本語版として偽サイトを作ればアクセスされる」と考えた人が作った結果、偽サイトや偽アプリがまん延することとなったのだと考えています。


ちなみに最近では偽サイトを広告として出稿し、ネットリテラシーの低いユーザーを偽サイトに誘導するようなことも行われているようです。

Googleなどで「ChatGPT」などと検索し、検索結果の上の方に「広告」や「スポンサー」と表示されたサイトが出た場合、そのサイトは偽サイトの可能性もあります。

もちろん公式の可能性もありますが、このようなリスクを考えて「広告」や「スポンサー」と書かれていないサイトを開いたほうが良いでしょう。


しかし、偽サイトや偽アプリの見分け方自体はそれほど難しくありません

あまりネットに詳しくない方でもすぐに見分けがつく方法をこれから解説していきますので、ご安心ください!

ChatGPTの公式サイト・公式アプリまとめ

ちなみに先にChatGPTの公式サイトや公式アプリをお伝えしておきます。


ChatGPTの公式サイトは以下から開けます。

ChatGPT公式サイト


また、ChatGPTの公式アプリはiOS/Androidともに以下のリンクから開くことができます。

ChatGPTの公式サイトと偽サイトの見分け方

続いてChatGPTの公式サイトと偽サイトを見分ける方法について解説します。


サイトのを見分けるためには以下の2つの点を確認してください。

  1. ドメインを確認する
  2. 画面を確認する

それぞれ解説します。

1. ドメインを確認する

1つ目は「ドメインを確認する」という点です。


「ドメイン」と聞くとネットに詳しくない方は分かりづらいかもしれませんが、簡単に言うとURLのことです。

ChatGPTのサイトを開き、URLの欄が以下のように「chatgpt.com」となっていれば公式サイトです。

Chromeで確認したChatGPTの画面

なお、少し前までは「chat.openai.com」というドメインだったため、サイトによってはこのように書かれていることもあります。


ちなみにドメインを確認するときは1文字1文字確実に確認するようにしてください。

通販サイトなどでもよくあることですが、非常に似た文字にして偽サイトに誘導することがあります。

例えばchatgtpchtagptのように、ぱっと見ではわからないような文字列にして騙すことがあります。


また、ドメインの末尾を.netや.jpのように、別のものを使うこともあります。

末尾が違えばアクセスする先のサイトも全く別のサイトになります。

必ず「chatgpt.com」または「chat.openai.com」になっているかを確認しましょう。

2. 画面を確認する

2つ目は「画面を確認する」という点です。


基本的にはドメインさえ確認すれば偽サイトが開くことはありませんが、よりしっかりと確認したい方は画面の確認もしておきましょう。


初めてChatGPTのチャット画面を開くと以下のような画面が表示されます。

出典:ChatGPT
出典:ChatGPT

この画面でなければ偽サイトの可能性が高いです。

なお、画面は2024年8月21日時点のため、タイミングによっては異なる可能性があります。

特に細かい文字などの表記は変更となることもあります。


基本的にはドメインさえあっていれば、ほぼ確実に本物のサイトである可能性が非常に高いため、画面の確認は参考程度に行いましょう。

ChatGPTの公式アプリと偽アプリの見分け方

続いてChatGPTの本物のアプリと偽アプリを見分ける方法について解説します。


スマホアプリの場合、以下の3点で確認ができます。

  1. アプリ名や開発元の表記
  2. アプリ内課金の内容
  3. アプリの画面

こちらもそれぞれ詳しく解説していきます。

1. アプリ名や開発元の表記

1つ目は「アプリ名や開発元の表記」です。


アプリストアでは各アプリごとにアプリ名や開発元の表記が必ずあります。

また、レビューの数からも本物を見分けることができます。

この内容を確認することで、本物のアプリと偽アプリを見分けることができます。


表記はiOS(iPhone / iPad)版とAndroid版で少し異なります。

iOS版の表記

まずはiOS版です。

iOS版では以下のような表記になっています。

  • アプリ名:ChatGPT
  • 開発元:OpenAI
  • レビュー数:16.8万件
  • 平均評価:★4.7

※2024年8月21日時点の情報です

アプリの詳細ページを開いたところは以下のような画面です。

出典:App Store


このような情報や画面ではない場合は偽アプリの可能性があります。

Android版の表記

続いてAndroid版の表記です。

Android版ではダウンロード数も確認でき、ダウンロード数も偽アプリとの違いを確認する一つの要素となります。


Android版では以下のような表記になっています。

  • アプリ名:ChatGPT
  • 開発元:OpenAI
  • ダウンロード数:1億以上
  • レビュー数:約300万件
  • 平均評価:★4.7

※2024年8月21日時点の情報です

アプリの詳細ページを開くと以下のような画面になります。

出典:Google Play

このような情報や画面ではない場合は偽アプリの可能性があります。

2. アプリ内課金の内容

2つ目は「アプリ内課金の内容」です。


ChatGPTは基本的に無料で利用できますが、有料プランの「ChatGPT Plus」も用意されています。

ChatGPT Plusの加入はアプリ内から可能なため、アプリストアの「アプリ内課金」という項目の一覧に表示されます。


アプリ内課金の一覧は以下の手順で確認できます。

  • iOS:アプリダウンロードページ→「情報」欄の「App内課金」をタップ
  • Android:アプリダウンロードページ→「このアプリについて」→「アプリ内課金あり」


現時点ではiOS版・Android版ともにプランは1つのみ用意されており、価格は以下のようになっています。

  • iOS:ChatGPT Plus 3,000円
  • Android:ChatGPT Plus 2,860円

もし複数のプランがあったり、これらの金額からあまりにも乖離している場合は偽アプリの可能性があります。


後ほど解説しますが操作ミスによる定期課金を狙っている悪質な偽アプリも存在しています。

しっかりと確認したうえでダウンロードしましょう。

3. アプリの画面

3つ目は「アプリの画面」です。


スマホアプリをダウンロードすると起動直後には以下のような画面が表示されます。

出典:ChatGPT アプリ

この画面が表示されない場合、偽アプリの可能性があります。

先ほどの項目に戻って本物のアプリか確認してみましょう。

ChatGPTの偽サイトや偽アプリを利用した場合のリスク

続いてChatGPTの偽サイトや偽アプリを利用した場合のリスクについて解説します。


ChatGPTの偽サイトや偽アプリを利用することには以下のようなリスクがあります。

  1. 個人情報などの漏えい
  2. ウイルス等への感染
  3. 勝手に課金される恐れ

こちらも1つずつ解説します。

1. 個人情報などの漏えい

1つ目は「個人情報などの漏えい」という点です。


本物のChatGPTは非常に厳格なセキュリティの元運営されています。

そのため、個人情報が漏えいするリスクは低くなっています。


しかし、ChatGPTの偽サイトや偽アプリは本物と比べるとセキュリティに力を入れていない可能性があります。

それどころか質問した内容をすべて偽サイトや偽アプリの運営が確認できるような状態になっている可能性もあります。

この場合、チャットの内容がすべて筒抜けです。


もし偽サイトや偽アプリを利用できたとしても、本物を使うようにしましょう。

2. ウイルス等への感染

2つ目は「ウイルス等への感染」です。


偽サイトや偽アプリによっては端末をウイルスに感染させることを目的としている場合もあります。

また、そのサイトやアプリ自体にウイルスは存在しなくても、表示される広告からウイルスなどに感染する可能性もあります。

最近ではウイルスをダウンロードさせようとする広告やウイルスに感染させたと思わせるような広告が多く出現しています。

このようなリスクがあるため、偽サイト・偽アプリの利用は非常に危険です。


なお、公式サイトや公式アプリには無料版でも広告は1つも表示されません。

快適さの点からも公式のサイトやアプリを利用しましょう。

3. 勝手に課金される恐れ

3つ目は「勝手に課金される恐れ」があるという点です。

これはスマホアプリの場合に特に注意が必要です。


偽アプリのレビュー欄をいくつか見てみたところ、以下のような声が多くありました。

  • 勝手に課金された
  • 使っていると強制的に課金を求められる
  • ボタンがわかりずらく、誤って課金してしまった

公式のChatGPTアプリは基本的に無料で利用できるため、強制的に課金を求められることはありません。

また、課金ボタンもいくつかボタンを押さないと表示されないため、誤って課金されてしまう可能性も低いです。

そのため、このような点から偽アプリの利用は警戒する必要があります。


ちなみにChatGPTの公式アプリの課金の場合、1ヶ月あたりの料金は3,000円程度なのですが、偽アプリによっては1ヶ月あたり10,000円近くの料金を設定しているものもあります。

誤って課金してしまい、数ヶ月気づかったとなるとダメージが非常に大きいため、十分に注意するようにしましょう。

ChatGPTの偽サイト・偽アプリに関する1問1答

ChatGPTの公式サイトと偽サイトの見分け方は?

ドメイン(URL)や画面から見分けられます。

ChatGPTの公式アプリと偽アプリの見分け方は?

アプリ名や開発元、レビュー数、ダウンロード数(Androidのみ)などから見分けられます。

偽サイトや偽アプリを使うとどうなる?

個人情報の漏えいやウイルスなどへの感染、勝手に課金されるなどの恐れがあります。

まとめ

今回はChatGPTの公式サイト・アプリと偽サイト・アプリの見分け方について解説しました。

ChatGPTは人気なだけに偽サイトや偽アプリがまん延している状況です。

公式サイトや公式アプリであるかをしっかりと確認したうえで利用するようにしましょう。

参考リンク

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